コラム | 第27話 親父バイク

温暖化のせいか、どんどん体重が重くなっていく。
また、これも温暖化のせいでタンスに入れてあった衣服がみるみる縮んでいく。

どうしょうかなぁ・・・と思っていたら急に自転車に乗ってみたくなった。

これは飲み屋で飲んでいる時に誰かが、ブリジストンの「アビオス」という自転車が売れているという話をしていたからである。

早速、Webサイトで確認しカタログを申し込む。
届いたカタログを見ると完璧な親父ターゲットの自転車である。

ロードバイクのように過激にスピードを追求するものでなく、マウンテンバイクのようにアウトドア志向のものでもない。
その中間で、街乗りを意識した「クロスバイク」というジャンルになるらしい。

しかし、アビオスは高い(上位機種で10万程度)のでパス。

色々と探して、結局「ルイガノ」というカナダのメーカーの自転車を購入した。

自転車はかっこいいのに

「自転車はかっこいいのになぁ・・・」

ルイガノ

試しに走ってみるとこれはかなり快適。
平地で普通にこいで25km、下り坂では40kmくらいのスピードが出てしまう。

歩道をちんたら走ると面白くないので車道を走ることになる。
やはり、ヘルメットは必須でしょう・・・ということで自転車用ヘルメットを購入。

これがどうもおかしい。家族に笑われてしまう。
頬っぺたに肉のついた人間が被ると新種のキノコにしか見えないのである。

次に何を着て乗るかという問題が発生した。
暑いときはTシャツと半ズボンでいいのだが、寒いときにはそれなりの格好が必要となる。
いわゆるサイクリングウェアである。

ここでも体型的な問題にぶち当たる。
まず上着はL、これはOK。
下はどうかというと、股下はMで胴回りはL(LLに近い)ということになる。
勿論、そんな服はないので胴回りに合わせると丈がやたらと長い。

つまり、そろばん玉のような体型の男がキノコのようなヘルメットを被って走ることになる。

これもあれもそれも、み~んな温暖化のせいである。
アメリカが京都議定書にサインせんからじゃ!!