コラム | 第40話 むさしキャンパス記 その1

むさしキャンパス記

私の大学の同級生に「かんべむさし」という作家がいる。
彼は私と同じ学部だったのでキャンパスではたまに見かけた。

1982年に「むさしキャンパス記」という文庫本が発行された。
当時、偶然紀伊国屋で文庫本を見つけ、早速購入。
2015年の現在から30年以上前のことである。

学生時代の思い出そのままで、同級生の名前が出てくる。

私も若かった。 転職やら何度かの転居やらでそのうちその文庫本はどこかへいってしまった。

ネットのAmazonで何かの本を探しているとき、たまたまその文庫本を発見。
ポチっと購入。
もちろん古本。価格1円 送料260円(?)
なんや…送料の方が高いんかいな?

ということで、今回はその中の一部の紹介です。

P257 - ゴーさん、つまり大藤夫人はちゃんと米もビールも買ってくれてるぞ… -

ゴーさんとは1年生の語学クラス(外書購読・英会話・英語Ⅰ・・)が一緒だったゴットンのこと。
背の高いエキゾチックな感じの美人だった。なぜ「ゴットン」になったのか? 諸説あるらしい。

ゴットンの旦那のオオフジは 亡くなったそうだが 亡くなる直前に彼と一度だけマージャンしたことがあった。

以前、阪急夙川駅前に後輩が彼女のおふくろさんとやっていたレストランがあった。
たまにカウンターで水割りなんかをやりながら、うだうだと会話を楽しむのに良い店だった。
おふくろさんはマージャン好きで、その日もメンバーが揃うと早速閉店後マージャンしましょ! ということになった。

オオフジとはその日が初対面。
大学同級生やね?なんて話しながらマージャンを楽しんだ。

その1ヶ月位後、彼が亡くなったとそのレストランで聞いた。

その時点でも彼がゴットンの旦那とは知る由もなかった。。。